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卒業生からのメッセージ

第52回生V期(全日本空輸株式会社) 久保 孝之


全日本空輸株式会社 就職
静岡大学工学部システム工学科 卒業/長野県出身
周りに航空関係で働いている人がいなかったこともあり、パイロット像も知らないまま未知へのチャレンジでした。 入学して初めて見たパイロットは、同じ部屋の先輩でした。航空大学校では入学直後の座学生は、一年先輩のフライト学生と同部屋生活をすることになっています。  フライトの基礎となる密度の濃い毎日の授業も充実したものでしたが、授業の後に先輩からフライトの話を聞くことが一番の楽しみでした。ソロフライトや長崎、種子島へのナビゲージョン。先輩達の経験を、まだ飛ぶことのできない自分たちの活力にしていました。  その次に出会ったパイロットは、空を飛ぶことを教えてくださった教官達です。  「大空を自由に飛ぶ」とよく聞きますが、実際は飛行機は厳密な理論と様々なルールの中で飛ばすのだということを知りました。  帯広、宮崎では、担当教官が私たちを信じて、単独飛行を行う許可をくれました。 事業用ライセンスを取得した後の仙台課程では、学生としてではなくプロフェッショナルとして私たちと向き合ってくれました。 私たちが汗をかき、必死にコントロールして、それでもまだ少しフラフラしている飛行機が、教官が何気なく操縦桿を握るだけで、まるで空中で止まっているかのように安定していく瞬間を、フライト課程で何度も見てきました。 そのたびに自分の未熟さを知る反面、理想のパイロット像が見えてきたような気がします。 卒業を迎え、今の自分をあの頃の先輩、教官達に重ねてもまだまだ未熟です。 もっともっと勉強して、後輩、空を夢見る人たちの憧れとなるようなエアラインパイロットをこれからは目指していきます。







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